2019.6.11 |
とわとそらは1ヶ月違いの生まれであり、同じ環境で同じように育てたつもりだけれど、外で他の犬や人に会った時の態度が全く違う。
そらは犬や人に対してフレンドリーなのだが、とわはとにかく吠える。
今までそういった犬がうちにはいなかったので戸惑った。
私の対応が遅かったのかまずかったのか、子犬二匹で余裕がなかったのか、
「ちょっと育て方失敗したかなぁ…」と正直思った。
家の中ではいい子なんだけどねぇ。
犬を見つけると寄って行こうとぐいぐいに引っ張る。
しかし近くになると怯んで近づかずに吠えまくる。
それでも時々は、出会ってしばらくすれば、鼻を合わせて匂いを嗅いだり、お尻をこっそり嗅いだり、差し出された人の手をペロッと舐めたりできる時もある。
で、へっぴり腰で離れていく。
犬それぞれの性格・性質があるから無理することはないけれど、もうちょっと安心して散歩をして他の犬とちょっとくらい交流できるようにしてあげたい、と当時の私は思っていた。
散歩が恐怖に満ちていたら不幸だ。恐怖に感じないようナビしていくのが人間の役目だろう、と思っていた。
そして「扱いにくい、吠えて恥ずかしい、仲良くできなくていいから静かにしててくれ」とも思っていた。
散歩があまり楽しくない日もあった。
「動物の性格・傾向はそれぞれです、ありのままを認めてあげましょう」と頭ではわかってはいても、私の感情は真逆に向かってしまう。
以前、何人かの友達の犬たちが他の犬に吠えて全く交流ができない、散歩が億劫になる、という話を聞いて、「対処や躾のしようがあるんじゃないかなぁ」と思っていたが、そんな簡単ではなかった…と痛感。友達に対してあの時そんなふうに思っててごめんよ、と反省している。
2019.6.29 |
そんなとわの気持ちや感覚を肌でわかりたいと思い、テレパシーによるアニマルコミュニケーションをして感じてみることにした。
とわは散歩で犬や人に出会った時、一体どんな風に感じているのか。とわ目線でどういうふうに周囲を捉え、何を思うのか。
私「お散歩で他の犬や人に会うと、どんなふうに感じるの?」
他の犬が遠くに現れると、その犬の呼吸が聞こえてきて、爪や肉球が地面と接して立つ音が聞こえてきて、動く毛の音も聞こえ、発せられるエネルギーがうわわわん、としているように感じる。それを受けて「なんだ、だれだ、どんなだ」という知りたい思いと警戒心が胸の奥から沸き上がってくる。他犬のエネルギーを異物のように感じ、それに負けたくなくて跳ね返したくなる。そして、体の奥から声が出る。ウォウォウォウォン!と。やって来るエネルギーが自分に余分に当たってこないよう跳ね返したい強い意思と欲求。
他の犬みんながみんな、とわの方へ来ようとは思っていないだろうが、とにかく他の犬が発するものをとわは敏感に感じ取れてしまい、それに負けないよう跳ね返す感じだ。
人に対しては、もっと小さい頃に比べるとあまり吠えなくなった。
しかし、とわに興味を持ったり可愛いと思って視線を合わせて見てくる人には警戒して吠える。
そういう時はとわにとって、人の視線や意図がビームのようになって感じられる。
視線と意図のベクトルがピピッととわの意識に向かって来て神経に触れてくるような感じ。とわはそれに即反応し、吠えたくなる。そんな感じだ。
動物の目は本当はそうやすやすと見てはいけない。動物が大丈夫みたいだ、と安心するまで、または落ち着くまで、は。
だから、とわは間違ってはいないのだ。
頭で理解するのと、実際にアニマルコミュニケーションで体感したり犬目線になって感じることは俄然リアリティが違う。胸の中にぶわぁ~っと広がってくる不安感や、負けるもんか!と刺すような意思や、他の犬や人がどんなエネルギーを発しているか、それをどう受け取っているか、私ではなく彼女目線で感じると、世界はなかなか忙しく、大変なのである。「こりゃすごい刺激だわ」と思う。
人間にとって問題行動にうつる犬の行動も、こんなにたくさんの神経と感情と意思が総出で押し寄せてきた結果表われているものであり、犬の言い分・犬の世界がしっかりあってのことなのだとつくづく思う。
2019.7.19 |