午前中の人間は、犬の散歩、犬の足洗い、犬の朝食の用意、人間の朝食、洗濯、掃除、洗い物などの家事をやって、自力整体やヨガなどで軽く体を動かしてから、iPhoneで気に入っているクリスタルボウルとか自然の中の音を流して瞑想する。
この朝食以降のようすは、犬からしてみると、
「ママ、トーストの粉がついた指舐めさせてくれないかしら」
「またリビングで出てった。忙しそうだけど相変わらず要領わるいな」
「そのポーズの時はチュ~できないけど、寝っ転がったらするぞ」
「あたちはその時ママのお腹に乗ってやるからそらどいてよ」
で、
瞑想のためにやっとこさ座った私を見て
「あ、ママ、暇になったね、遊んでもらお」
なのだろう。
目を瞑っている私の正面に来て「フンッ」と鼻を鳴らして存在アピールしたり、おもちゃを持ってきてぐいぐい押し付けてきたり、ソファに乗ってきて天を向いている手のひらの下に鼻を入れてきて「なでれ」と言ってきたり、手をぺろぺろぺろぺろ…延々…くすぐったいんじゃ!
以前は「もぉ~邪魔しないでよぉ~ママは今、瞑想するの!」と言って払い除けていたのだが、ある動画を見ていて、変えることにした。
それらの動画では、瞑想誘導中、人間の赤ちゃんがうろちょろしていても優しく微笑みかけ、抱っこを要求してきたら抱き上げてそのまま瞑想指導を続けているもの。或いは、ヨガの指導をしている横で犬が伸びをしたりうろうろしたり体を掻いたりぺたんと休んだりしているもの。
それでも瞑想もヨガも続けられているし、その受容と慈愛のエネルギーが平安と調和の雰囲気を生み出している。
私も、瞑想中犬がかまってほしそうにやってきたら、犬をそのまま受け入れ、中断するか、相手をしたまま瞑想し続けてみることにした。
ママっ トーストの粉をなめさせて |
犬の「かまって」は、幼い子供がよく言う
「ねえねえ」「見てて」「持ってて」「やって~」「だっこ」
みたいな要求に似ている気がした。
犬たちが全身全霊で私を求めている。
それら全てにこたえて何がいけない?
そのために中断したっていい。
中断して真剣に相手をすると、案外犬はすぐに満足する。
すると人間もすぐ瞑想に戻れる。
或いは、瞑想は続けたまま、犬が手を舐めたきゃ舐めさせ続ける。撫でてほしけりゃ撫でてやる。
ほれほれ |
「邪魔されたー」とイライラすることも、「後にして」と支配しようとすることもない。
犬は、ご機嫌。
瞑想がもたらすの平和の世界、調和ここにあり、といった状態。
彼らのような自然で幸せなエネルギーが瞑想の邪魔になるわけがない。
そうすると、瞑想するのももっと気楽になった。
ほーれほれ |