5月の終わり頃の話。
とわは、自分で人間のベッドに上がったり降りたりできる。
夜になってみんなが寝支度を始めると、ひょいっと一番乗りして、掛け布団をめくったりしてふかふかなところを見つけ、枕にもたれて私が来るまで休んでいる。
(私が来ると床にある犬用ベッドに下されてしまう)
そらは、自分で上り降りできない。
人の手で乗せたり下ろしたりする。
うちは、シングルサイズのベッドを2つくっつけてキングサイズ風にしているが、掛け布団も各々シングルを使っているので要はただシングルベッドを2つくっつけただけの様相だ。
夏、夫だけ掛け布団をタオルケットに変え、ふかふかの掛け布団は足元に畳んで足乗せと化す。
すると、とわにとってのふかふかの場所が私の掛け布団だけになってなんとなく、おぼつかない感じ。
それで、夫が自分の布団を折って縦長にして、いそいそととわ用にふかふかを作ってあげていた。
「とわちゃんに、ふかふか作ってあげるねー ポフポフ これでよし」とかなんとか言って。
その間そらは床にいて、
ベッドに乗りたがったので、乗せてあげた。
そらはベッドの上をしばしふにふにと歩き回っていた。
そして、夫が作ったふかふか箇所を念入りに嗅ぎ、
ニヤッと笑った。
嫌な予感。
手でそらの下を触ると、あったかいものが…
やられたぁ!布団の上におしっこしたぁ!
そらはたまに人間のお布団におしっこすることがあったので、必ずシートでトイレを済ませたのを確認してから乗せるようにしていた。
その日も確か、確認したはずなのに。
犬が突拍子もなく普段しない場所におしっこする時は、言いたいことがある時。
さて、なんでしょう?
夫はすぐ、気づいた。
「もしかして、俺がとわのために〜ってふかふか作ってたからかな?」
そうだね。きっと面白くない気分だったんだね。
翌日、アニマルコミュニケーションをしてみた。
私「昨夜はどうして人間のベッドにちっちしたの?」
そら『ぼくの存在忘れないで、と思ってやった』
『ぼくだって乗りたいのに』
『とわばっかり』
『乗りたいって言っても無視される時がある』
『とわは乗ってる』
『乗るのを助けて、って言ってるのに聞いてくれない
助けて、手伝って、ってお願いしてるのに』
早く乗って、ふかふかを一緒に楽しみたかったね。
ふかふかは、とわのためだけじゃなくて、そらのため、とも言ってほしかったね。
助けて、といわれたら助けないといけないよね。
一生懸命伝えているのに、聞いてくれないのは寂しいよね。
聞いてくれないから、
気づかれないから、
もっと気づかれる方法を取るのだ。
ボク心なのだ |
前、琴が何度か、強く訴えたいことがある時、普段しないところでおしっこをしたことを思い出した。
日本の家で、よそのわんちゃんと飼い主さんと別室でアニマルコミュニケーションをしていた時。
コミュニケーションを終えてリビングのドアを開けると、リビングのドアの前にしてあってびっくり。
琴は隣室を気にして気にして、「誰たちなの、何してるの、私も知りたい知りたい、見せて会わせて」と訴えていたのだ。
また、ニューヨークに住んでいた時は、私と風太だけでニューヨークからシカゴの友達の家へ遊びに行こうと話していた時、琴が「私も行きたい!」と訴えて、人間のベッドの上にした。
風太が旅立つ数日前も、「風太がそろそろ旅立つみたいだよ!」と何度もベッドにおしっこをして知らせてくれていた。
犬は、吠えたりつついたりする以外にも、普段しないところにわざとおしっこをすることで知らせたり強く訴えたり気を引こうとすることがある。
(体調不良や病気の場合もあるので要注意)
そんな時は、気がつかなくてごめん、とひたすら謝罪。
教えてくれてありがとう、と感謝。
もちろん、叱ったりしない!
タオルケットの上でも寝ますけどね |